スマホと自然光で撮る!ハンドメイド商品の撮影スタイル

販売の記録・実践メモ

作品の魅力を伝える「写真」は、ハンドメイド販売に欠かせない要素のひとつ。
今回は、イベント出展からネット販売へと活動の場を移してきた中で、わたし自身が試してきた撮影方法や、今使っている道具についてご紹介します。
特別な機材は使っていませんが、ちょっとした工夫の積み重ねが、伝わる写真につながっているのかなと思っています。

試行錯誤から始まった、わたしの撮影スタイル

イベント出展がきっかけの「写真撮影」

わたしが最初に作品を「写真に撮る」ことを意識したのは、手づくりイベントに出展した時のこと。
今から15年ほど前になりますが、その時のチラシ用に作品の写真が必要になったのがきっかけでした。

当時は「ナチュラル」「森ガール」といったテイストが流行っていて、写真の雰囲気もそうした世界観に合わせるのが主流。
わたしも、背景に布を敷いたり、アイアンのフックや100円ショップのグリーンを使ったりして、自然の雰囲気を出すように工夫していました。

正直、撮影の技術というよりは「雰囲気重視」で、どこまで写せばいいのかもわからず、とにかく感覚で撮っていた記憶があります。


ネット販売を見据えて、背景を工夫

その後、ネットでの販売を始めたことをきっかけに、もう少し本格的に撮影してみようと思い立ちました。

ホームセンターで「スチレンボード」を3枚購入して、床と壁になるように立てかけて撮影スペースを作成。
スチレンボードは、発泡スチロールに白い紙が貼られていて、光をやわらかく拡散してくれるので、自然光での撮影と相性が良いんです。

ただ、大きいサイズでA1のため、商品によっては背景内に収まりきらず、角度を調整するのに苦労することもありました。
それでも、この頃から「背景や光を工夫するだけで印象が変わる」ことに気づき、撮影への意識が少しずつ変わってきたように思います。

もかとも
もかとも

スチレンボードは現在レフ板として活用中です!

今の撮影環境と愛用アイテム

撮影用の背景シートを活用中

今メインで使っているのは、「ピノスタジオ」の白無地背景シート(Lサイズ)です。
無地で反射も少なく、自然光と合わせるとやさしい雰囲気に仕上がるので、すっきり清潔感のある写真を撮りたい時に重宝しています。

専用の取り付けボードも販売されていますが、わたしの作品は少し大きめなので、壁にピンを取りつけて、シートを直接引っ掛ける方法を取っています。
高さも自由に調整できるので、バッグのサイズに合わせて構図を決めやすいのが気に入っている点です。

最近は「撮影場所を移動できたらいいのに…」と感じることも多く、背景シートを固定できるスタンドの導入も検討中です。


スマホ+小道具で手軽に撮影

もかとも
もかとも

実はスマホだけでここまで撮ってます。今のスマホってすごいですね…!

カメラは今もスマホを使っています。特別な機材がなくても、明るさと構図に気をつければ、十分きれいな写真が撮れると感じています。
手持ち撮影が多いですが、動画や上からの撮影のときにはスマホスタンドを活用。両手が空くと、アングルや細かい調整がしやすくなるのが便利です。

また、手ブレ防止のためにBluetoothのシャッターボタンも使っています。
手元でボタンを押さなくていいだけで、撮り直しが減って作業もスムーズになりました。

手軽に買えるお値段でどこでも買えるのでひとつ持っておいてもいいと思います。


※「どう見せるか」も大事。写真を魅力的に見せる私なりの工夫はこちらでご紹介しています。

スマホでできる写真調整|ハンドメイド作品を“伝わる1枚”に整えるコツ
ハンドメイド作品をネット販売する際に欠かせない写真の見せ方。スマホだけでできる明るさ・余白・サイズ感などの調整ポイントを紹介します。

これから試したいこと・改善したいこと

今後の課題として感じているのは、撮影環境の「自由度」です。
今は自然光が入る午前中に撮影をしていますが、時間帯に左右されてしまうのが少し不便。

背景シートのスタンドや簡易照明の導入で、もう少し「撮りたいときに撮れる」環境が整えば、作業の流れもよりスムーズになるかなと考えています。

また、最近はインスタなどで動画の比率が増えているので、写真と動画のバランスも意識していきたいところです。

おわりに

ハンドメイド作品の写真撮影は、やればやるほど奥が深くて、思い通りにいかないこともたくさんあります。
でも、だからこそ「いまの自分にできることを重ねていく」ことが、少しずつ伝わる写真につながっているのかなと感じています。

特別な機材がなくても、光や背景、小さな工夫の積み重ねで、作品の魅力はきちんと伝えられる——。
そんな気持ちで、これからも試行錯誤を楽しみながら、撮影を続けていけたらと思います。

この記事が、同じように撮影に悩んでいる方のヒントになればうれしいです。

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