「ハンドメイドって、どんなふうに作ってるの?」と聞かれることがあります。わたしも最初は、自分の暮らしの中に“作業の時間”をどう組み込むか、手探りで始めました。
今回は、そんなわたしの一日の過ごし方や、手しごとと向き合うリズムについて、ゆるやかに綴ってみたいと思います。

わたしの一日、ざっくりこんな流れです
パートのない日は、午前中が勝負時間

午前中にぐっと集中して、午後はゆるやかに。
このリズムが、わたしにはちょうどいいんです。
わたしの一日は、だいたい朝9時頃から始まります。
とはいえ、もっとゆっくりの日もあったりして、それもまた自営業のよさなのかもしれません。
午前中は、ミシンや撮影、裁断など、体を動かす作業を中心に進めています。
朝はコーヒーだけでスタートして、ひと段落ついた10時半頃に遅めの朝ごはんを食べるのが、いつもの流れです。
特にミシンの作業は、できるだけ午前中に集中して終わらせるようにしています。
というのも、50代にもなると、夕方になるにつれてミシン目が見づらくなってくるんですよね(笑)。
13時頃にお昼をとって、午後は少しペースをゆるめて。
14時頃に発送があれば出かけて、買い物もそのついでに。
帰宅後は、発送メールやパソコンでの事務作業などをして、だいたい16時頃には作業を終えるようにしています。
パートがある日は、割り切りと休息の日
週に一度のパートの日は、朝8時から15時まで、体を動かす仕事をしています。
帰宅するともうぐったり……。正直、そのあとは家事だけで精一杯です。
以前は「今日も少しだけ作業しなきゃ」と、無理してミシンに向かうこともありました。
でも今は、やらない日もあっていいと割り切るようになりました。
無理をしないことで、気持ちも身体もラクに保てています。
作業に入る前の「整える時間」
椅子に座る前の、ゆっくりした時間
朝起きたら、まずは前日の食器を洗い、洗濯機を回して。
そのあいだに、コーヒーを淹れてゆっくりひと息。
この時間があることで、気持ちも身体もじんわり動き始めます。
毎朝の家事は、作業に入る前の”ちいさな整え時間”になっているのかもしれません。
まずは手帳を開いて、今日の確認から
作業道具は出しっぱなしなので、椅子に座ればすぐに作業を始められる環境です。
でも、その前に必ず手帳を開いて、今日やるべき作業を確認するところから始めます。
追加でやることがあればその場で書き足して、
夜のうちに届いたメッセージや注文にも、このタイミングで返信。
作業の前に、今日一日の流れを整える。
それが、わたしにとっての“始まりの習慣”です。
作業の進め方、わたしなりの工夫
裁断と仕上げは、無理のないペースで
受注制作が基本なので、注文を受けた順に、ひとつずつ丁寧に仕上げています。
注文が立て込んでいなければ、1日目に裁断、2日目に仕上げというペース。
少し詰まっている時期は、1日で一気に仕上げることもあります。
でもどんなときでも、“その日できること”を自分の中で決めて、焦らず、丁寧に手を動かすことを意識しています。

撮影や梱包も、日々の作業の一部です
撮影は、目的に合わせてスタイルを分けています。
商品ページ用の撮影は、午前中の自然光の中で、環境を整えてしっかりと。
時間をかけて、商品の魅力がきちんと伝わるように撮影しています。
いつもの撮影スタイルはこちらで詳しく書いてます。

一方で、SNS用の写真はもっとライトに。
ミシンや道具と一緒に、そのときの空気感ごと切り取るような撮り方をしています。
こちらは午後や夕方など、少し落ち着いた時間帯に撮ることが多いです。
梱包や発送は、午後の作業が一段落してから。
丁寧に整えて、お客様のもとへ送り出すまでが、わたしの一日の流れです。
頑張りすぎない、でも続けられるペースで

昔は「もっとやらなきゃ」と思っていたけど、
今は「今日はここまで」で、ちゃんと満足できるようになりました。
ありがたいことに、だんだんと日々のルーティンが整ってきて、今は自然に流れるように作業ができるようになりました。
そして何より意識しているのは、「遅くまで頑張りすぎないこと」。
どんなに忙しくても、遅くとも17時には作業を終えるようにしています。
作業を無理なく続けるためには、“終わりの時間を決めておく”ことが、わたしにとってはとても大切です。
まとめに
ハンドメイドの作業は、毎日同じように進むわけではありません。
それでも、「自分のペース」で無理なく続けていけるように、少しずつ工夫を重ねてきました。
なかでも、わたしにとって大きかったのは作業環境を整えたこと。
リビングで作業していた頃は、暮らしとの境界があいまいになって、気持ちの切り替えがうまくできないこともありました。
でも今は、作業する場所も時間もきちんと線引きすることで、日々の流れがずいぶんスムーズになったと感じています。
このやり方が誰かにとっての「正解」ではないけれど、
「こんなふうにしてる人もいるんだな」と、ほんの少しでも参考になればうれしいです。
次回は、ネットショップの“顔”でもあるトップページのことを、少しお話ししてみようと思います。
どんなふうに整えてきたのか、わたしなりのやり方ですが、よかったらのぞいてみてくださいね。