ハンドメイド作品をお届けするとき、そっと添えるサンキューカードやショップカード。
小さな紙一枚ですが、そこに「ありがとう」の気持ちをどう込めるかで、お届けの印象は少し変わってくる気がしています。
手づくりからはじまり、印刷やデザインを工夫しながら、ギフト用の配慮や言葉選びまで。
今回は、私が続けてきた「感謝を伝えるための小さな工夫」についてまとめてみました。

カードづくりのはじまりと変化
最初は手作り。娘と一緒に試行錯誤

「今思うと、拙くても“手づくりの気持ち”がしっかり出ていた気がします。」
販売を始めたころ、サンキューカードは自宅で手作りしていました。
プリンター用のカード台紙を買ってきて、そこに書かれていたメーカーのサイトを使って、文字や簡単なイラストを配置。家のプリンターで印刷していました。
挿絵は、当時デザインが得意な娘にお願いして。小さなカード一枚にも、自分なりの感謝の気持ちを込めていたつもりです。
“伝えたい気持ち”と“仕上がりのギャップ”
ただ、しばらく続けるうちに感じたのは、「伝えたい気持ちはあるけれど、見た目に素人っぽさが出てしまうかも」という迷いでした。
一つひとつ心を込めて作っていたつもりでも、家庭用プリンターでは紙質や発色にも限界があり、気になり始めました。
せっかく商品を丁寧に作っているのだから、カードももう少し整った印象にしたい。そう思うようになり、思い切って印刷会社にお願いすることにしました。
印刷をプロに。ラクスルで安心感を
選んだのは、ネット印刷の大手「ラクスル」。最小ロットが100枚からで、ちょっと躊躇してしまいますが、サイトの操作もわかりやすく、価格も手頃で、発送も早いのが魅力でした。
今ではCANVAでデザインをつくり、ラクスルで印刷するのが定番の流れになっています。
「ちゃんと整ったものをお届けできている」という安心感もあり、自信を持って同封できるようになりました。

デザインもプロに頼むと、さらに完成度も上がりますね。
今、わたしがカードに込めていること

ブランドカードは“知ってもらう”ための1枚
今使っているのは、サンキューカードとショップカードの2種類。
ブランドカードは、ブランドのことを初めて知る方にも、さりげなく伝えられるようにと作りました。
カードには、ブランド名とコンセプト、それにminneのショップとInstagramのQRコードを載せています。
ギフトとして贈られる場合もあるので、商品に同封されるカードは“贈られた方”の目にも触れることを意識しています。
たとえ一度きりの出会いでも、どこかでまた思い出してもらえるように。そんな気持ちで、カードに情報をまとめています。
サンキューカードは“気持ちを伝える”ために

「読まれないかもしれない。でも、だからこそ“気づいてもらえたら嬉しい”気持ちで書いています。」
もう一枚のサンキューカードには、ご購入へのお礼と、小さなメッセージを添えています。
見ていただけるとは限らないかもしれませんが、ふと目にしたときに、心がふわっとあたたかくなってもらえたら…そんな想いで続けています。
メッセージには、素敵な時間が過ごせますようにと、自分の気持ちを込めた言葉を選んでいます。
“ありがとう”の気持ちが、カードを通してやさしく届いてくれたらうれしいです。
“贈る人”と“贈られる人”両方への配慮
ショップカードとサンキューカード、2枚作った理由は、商品をギフト用に購入されるお客さまも多く、あるときふと、「購入お礼のメッセージが、贈られた方に届いてしまうのは違うかもしれない」と感じました。
それ以来、商品にはブランドカードを、外箱にはサンキューカードを添えるようにしています。
そうすることで、ご注文者さまにはお礼の気持ちを、贈られる方にはブランドの紹介をと、役割を分けることができました。
ちょっとした工夫ですが、「誰に、どんな言葉を届けたいか」を考えるようになった、ひとつのきっかけです。
おわりに|小さなカードに込める、大きな気持ち
サンキューカードやショップカードは、ほんの小さな紙一枚。
でもその一枚に、感謝やご縁を大切にしたいという気持ちをそっと込めています。
始まりは手作りから。少しずつ工夫を重ねながら、自分なりの「伝え方」が形になってきたように思います。
今は、見ていただけるかどうかもわからないカードですが、どこかで誰かの心にやさしく届いてくれたら——そう願いながら、今日もひとつずつ同封しています。
これからも、お届けするひとつひとつに「小さな気持ちのしるし」を添えていけたらと思っています。
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