ネットでハンドメイドを販売するようになってから、避けて通れなかったのが「文章を書くこと」でした。
商品のサイズや仕様、使い方など、伝えるべきことはたくさん。でも最初は何を書けばいいのか、どう書けば伝わるのか、わからないことばかりでした。
それでも続けるうちに、自分なりの伝え方が少しずつ見えてきた気がします。
この記事では、わたしが試してきた工夫や、書きながら気づいたこと、そして今心がけていることをまとめています。
最初は「何を書けばいいの?」から始まった

とりあえず書いた、が始まり
ネット販売を始めた頃は、「商品説明って、何を書けばいいんだろう?」という手探り状態からのスタートでした。

正直、これで伝わるのかな…?って不安でいっぱいでした。
サイズや素材など、わかっている情報をとにかく並べるように書いてはみたものの、「これで伝わっているのかな?」という不安もずっとありました。
でも、うまく書けているかどうかよりも、まずは「自分の言葉で伝えてみる」ことが大事だと感じて、とりあえず書いて、出して、反応を見ながら少しずつ修正していく。
そんな繰り返しで、少しずつコツをつかんできたように思います。
メルカリでの経験がヒントになった
販売を始めた当初は、まずメルカリを使っていました。そこで実感したのが、「サイズ感はとても伝わりにくい」ということ。
「どれくらい荷物が入りますか?」「お弁当と水筒は入りますか?」といった質問をよくいただき、そのたびに説明を加えることで、少しずつ「こう書けば伝わる」という感覚が身についていきました。
このときの経験が、minneでの販売にも大きく活きています。
今では、「A4サイズのノートがすっきり入ります」「500mlのペットボトルが立てて入ります」など、具体的な例を出して、使う場面をイメージしてもらえるような書き方を意識するようになりました。
説明の中にも“人柄”はにじむ
商品の紹介文や、お客さまとのやりとりの中でも、「この作家さんなら安心」と思っていただけるような言葉づかいを心がけています。
文章は、思っている以上に人柄がにじむものだと思っています。
だからこそ、言葉にするときは、「誠実さ」や「丁寧なものづくりへの思い」がきちんと伝わるように。
かといって堅苦しくならないよう、やさしい話し言葉で、読んでくださる方との距離が近くなるようなトーンを大切にしています。
レビューやメッセージで「丁寧で信頼できる作家さん」と言っていただけたときは、本当に嬉しくて、書くことそのものにも意味があると改めて感じます。
わたしがたどり着いた3つの工夫

1. サイズや使用感を具体的に書く
ネット販売では、写真と文章だけでサイズや使い心地を伝える必要があります。実物を手に取っていただけない分、読み手がイメージしやすいように、自分が買う側だったら…と想像しながら書くようにしています。
サイズ感を説明するときは、たとえば「A4ファイルが入ります」「500mlのペットボトルが縦に入ります」など、実際によく持ち歩くアイテムを例に出すようにしています。写真で見せることも大事ですが、「どんな荷物が入るのか」は文章でも丁寧に伝えるように心がけています。
2. 使用シーンを言葉で描いてみる
レビューで「こんな時に便利でした」とおっしゃっていただいた内容から、商品説明に使い方のヒントを入れるようになりました。
たとえば、「近所へのお出かけや、通勤バッグとして」「書類やノートを入れるサブバッグにも」など、どんな場面で活躍しそうかを具体的に書いています。バッグの見た目や仕様だけでなく、日々の暮らしの中でどう役立つかまで伝えられると、お客様も使うイメージがしやすくなるのかなと思っています。

日常がイメージしやすいよう言葉で伝えています。
3. 不安を和らげるひとことを添える
ネットでのお買い物は、お客様にとって少し不安があるものかもしれません。だからこそ、文章の中で「お気軽にご相談くださいね」といった一言を添えるようにしています。
特に、色の組み合わせで迷っている方が多いので、「色選びのご相談もお気軽に」と書いたり、ちょっとした声かけで不安が和らげばいいなという気持ちです。
また、書き方も「言い切らない」「話し言葉でやわらかく」が基本です。安心してやりとりができる、そんな空気が伝わればうれしいなと思いながら、言葉を選んでいます。
おわりに
最初は何を書けばいいのかわからず、手探りではじめたネット販売。
でも続けていくうちに、「伝えたいことを、自分の言葉で丁寧に届けること」も、ものづくりの大切な一部だと感じるようになりました。
サイズや仕様を正しく伝えるだけでなく、そのバッグがどんなふうに暮らしに寄り添うか、どんな気持ちで作ったかまで届けられるように、これからも試行錯誤していきたいと思います。
迷いながら書いた言葉でも、誰かの安心につながるかもしれない。
そう思いながら、これからも「わたしらしい伝え方」を大切に続けていけたらと思っています。
コメント